関節炎の治療

 

関節炎での治療の流れを紹介してみましょう。関節炎は原因によって治療法も違いますから、回復のためには個々の症状に応じた治療が行われます。先ずは医師の診察を受け、関節炎を起こした要因を探り、患部の検査をして原因は何かが診断されます。

 

検査はX線撮影で骨の変形の度合いや、骨の一部が剥落してないか、関節には異常がないかが調べられます。血液検査で細菌感染などの可能性も検査され、関節に膿が溜まっているようなら、患部に針を刺して組織を調べる関節せん刺という方法で菌の有無が確認されます。関節炎はストレス性のものもあり、問診などで気になる点があるなら医師に伝えておくと良いでしょう。

 

検査が終れば、実際の治療に移ります。治療は薬物療法、温熱療法(低温療法が採られる事もあります)が主で、これらの治療法で改善されない、もしくは関節の組織や近辺の骨に著しい異常があるなら外科的手術が行われ、骨の変形部分を整形して正しい状態にさせる骨切除術や人工関節置換術、または固定させる関節固定術が施されます。

 

関節炎が膿による化膿性関節炎であれば、関節部分に洗浄用のチューブを通し、洗浄した後に抗生物質を添加して炎症を押さえる治療が行われています。
関節炎の治療後は医師による再発防止のための指導を受け、状態によってはリハビリが行われて機能の回復が図られます。